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センシティブ♥ボーイ

第26章 ちょっと距離を置こうか。

【聖司side】






「あれ。今日佐藤は休みかー?誰か聞いてるか?」



俺なんにも聞いていない。
家にもいないし、電話にも出ないし。


メールすら返ってこない。




「マサ、サトゥーは?」

「いや、それがさ、電話もメールも返ってこないし…休みの日家に行ったんだけどいねぇんだよ」

「え?!失踪?!」



そんなことあるわけないけど、本当に失踪してんじゃないかっていうくらい連絡取れない。

この間元気なかったし、心配だな。



「ちょっと…俺…佐藤ん家行ってくる!」

「え。授業…っ」



佐藤がいねーのに授業何てやってらえねーよ!!


走りながら電話をかけて見たけど佐藤はでない。
メールもしながら、家についてピンポンを連打する。


なんにも反応もないから諦めかけたその時、佐藤の部屋のカーテンが少し動いた気がした。

直ぐに見ると、一瞬会う瞳。



「あいつ…っ居留守使ってんな?!」


インターホン100連打。
その度に佐藤の動揺を表すようにカーテンが揺れた。

この野郎っ

玄関まで進んで、扉に手をかける。



まさか、そんなうまいこと行かねーだろうと思ったけど。
佐藤はこういうやつだった。

普通に玄関のカギが開いている。
詰が甘ぇぜ。


勢いよく扉を開いて、佐藤の部屋に走った。


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