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センシティブ♥ボーイ

第27章 一人しかいない

【崇史side】






「ねえサトゥー、マサと何があったの?」

「……な、なんにもないよ…」




鈴木くんはあの日から学校に来なくなってしまった。
鶴橋くんたちは連絡をとっているようだったけど、僕には全く連絡は来ていない。



当たり前だ。
僕が嫌いって言ってしまったから。


鈴木くんに嫌いって言われる前に。
別れようって言われる前に。
僕は自分から離れた。


『距離とって別れようなんて卑怯だぞ!!』


そう言われたとき、鈴木くんがしてることじゃないかって、悔しくって悲しくって、涙が止まらなかった。


鈴木くんだって、僕と離れたいから、距離をとってるくせに。

真由美さんと休みのたんびに会ってデートしてたくせに。



僕は本当に悲しかったんだよ。
僕はいつだって鈴木くんのことを考えているのに。

いつだって鈴木くんが頭から離れないのに。


だけど…それは僕だけだったんだ。


僕だけ……


鈴木くんは、僕より…真由美さんが…



「ねえ、サトゥー?マサに連絡してあげてくれないかな」


そんな声がして、見上げると、そこに立っていたのは真由美さんだった。




















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