センシティブ♥ボーイ
第27章 一人しかいない
「……どうして…そう思ったのかな。聖司に直接言われちゃった…?」
「すずきくん……土日…に…会ってくれなくって……っヒック…っぼく……僕…後をつけたら……っぅ…う…ヒク…ぅま、…っまゆみさん…が…っ真由美さんといっしょ…っ」
自分でも何を言っているのかわからないくらい泣きじゃくって話していた。
先生に伝わっているかわからなくって不安になったけど。
先生はそっかそっかって優しく頷いてくれた。
「真由美ちゃんと一緒にると所、見ちゃったんだね」
「すずきくん…は……っ僕より真由美さんが好きだから…っも…僕とは会ってくれないから…っきょ、きょり…おかれてる…から…ぼく…怖くなって……ぅう…っヒック…こわっくって…
鈴木くんに…嫌われちゃうの…っ怖くって…ぇっ」
「…………」
「先生…っ僕…嫌われたくない…よ…っすずきくん…と一緒にいたい…っど…したら…もう一度…僕のこと…っ」
夢中になって先生に縋り付いた。
鈴木くんと一緒にいたい。
鈴木くんに嫌われたくない。
鈴木くんが好き。
鈴木くんの傍にいるためにはどうしたらいいのか、先生なら知っている気がした。