センシティブ♥ボーイ
第30章 そっち?どっち
「………か…?」
「かっわいいいいいいい!!!」
「………へ……っ」
フローラルの香りに包まれたと思ったら、気がついたときには僕はその人に抱きしめられていた。
「……?!…?!」
「やあだ~聖司ってこんなに可愛いお友達がいるの?ツルちゃんくらいかと思ってたけど…それにしても…幅広いのねぇあの子…」
なに…?!誰?!
もしかして…鈴木くんのお母さん?!
少し身じろいで見たけど、思いのほか力強く抱きしめられているので動けなくって。
「ぼ、ぼく……佐藤…崇史です…」
仕方がなく耳元で自己紹介をしてしまった。
は、はずかしい……っ