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センシティブ♥ボーイ

第30章 そっち?どっち

【崇史side】






鈴木くんのお母さんとってもいい人だったなあ…



それにしてもどのくらいあってないんだろう…

一体何の仕事を……



サングラスを頭にかけて、白シャツを一枚切るだけで、様になっていた。


僕が白シャツ一枚きたら…制服に着替える途中みたいになっちゃって、上に何か着ないとおさまらないと思う……



一体…何もの…っ


「ただいまー」

「あら、おかえり。楽しかった?鈴木くんとお泊り」

「うん…鈴木くんのお母さんに会ったよ」



ソファに座って雑誌を見ていたお母さんは、僕の方に視線をよこした。



「鈴木くんのお母さんだからきれいでしょう?鈴木くんかっこいいもんね」

「うんっ背が高くってすらっと…あ、丁度…こんな感じで」



お母さんが見ていた雑誌の表紙の人を指す。




「そうそう。で、こんな髪型で…こんな目で……………、んん?」

「どうかした?」

「……………こ、この人!!」



さっきまで近くで笑っていた人が、雑誌の中で笑っている。



「なあに?この人がどうかしたの?モデルさんよ有名な」

「こ、この人だよ!!鈴木くんのお母さん!!!」

「………ああ………って、ええ??!」





も、モデルさんだったの?!

雑誌の中のインタビューを覗くと、海外と日本の生活が半々ですって書いてある。


業界って…このこと…


道理でお金持ちなはずだよ…
じゃなきゃあんなに大きなおうちも庭にバラのアーチだって置けるはずないよね…



「きっれいね~」



さっきまであっていた人が小さな冊子の中に入って笑っているのを見ると、なんだか不思議な感じがした。






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