センシティブ♥ボーイ
第4章 勉強したいんだけど
「な、な、な、なんで……?!」
「だって、お前ん家じゃ集中出来ねーんだろ?学校じゃこれから暑くなるし冷房ねーし。
俺ん家なら静かだし冷暖房完備だし。勉強中に変なことしねーから、来いよ。これからも」
「……」
静かなのと冷暖房完備はとても魅力的だ。
僕の家は、うるさい上に節約のために冷暖房は極力我慢しなさいと言われている。
毎年毎年、寒さと暑さには本当に苦労してきた。
学校だと薄着もできないし、これからの季節冷房があるのは魅力的すぎる。
「で、でも……本当になにかしたりは……」
「しないしない。
なんなら、俺も一緒に勉強しようかな~」
「ほんとうに、冷房もいいの……っ?」
「おう。凍るくらいつけてやるよ。」
「……」
でも、なあ……
そんな保証どこにもないし…、
暑さは我慢すればいい話だし……
さすがに申し訳ないし……
「やっぱり……」
「加えて食事付き。」
僕は、誘惑に負けた。