センシティブ♥ボーイ
第33章 共通の趣味
「なぁ……さとう……」
「なに……?すずきくん……」
「あのさ………めちゃくちゃさ……かわいいな。」
「……ッッ!//」
ドクドクドクと、埋めている首から早まる心臓の音が聞こえた。
佐藤って……かわいいって言われる度にこんなにどきどきしてんのな。
……あんま言わないようにした方がいいかも。
……早死にすると困るから。
「さとう……」
「……な、なに……?」
「お前……こんな趣味あったんだな……」
「ち、ちが……あ、あれは……杉田くんが……」
知らなかった佐藤の秘密。
敏感だってことだけだと思って油断していた。
こんなに大きな重大な趣味を隠していただなんて。
あーねむい……佐藤……綺麗にしてやらなきゃいけねーのに……
あー……すげぇ気持ちよかったなぁ。
佐藤って何着ても可愛いんだよなー……、
そりゃあそうだよな。
男の服着たって可愛いんだから……
「き、きいてる?!鈴木くん……っねぇ……杉田くんだよ……っ」
「んー…可愛いよ…」
俺は睡魔に襲われて。
佐藤の弁解なんて一切耳に入っていなかった。