センシティブ♥ボーイ
第38章 文化祭準備
「はーあ、佐藤もそんなやつに成り下がっちまったか。」
「悔しかったら真由美と付き合えよっていってやれ!佐藤」
「え…え…えと」
「い、いいいいわなくていいよ!!佐藤!」
僕が戸惑って、鶴橋くんと鈴木くんの二人の間で視線を彷徨わせていると、鶴橋くんが顔を赤くして制止にはいる。
「おま…聞こえたらどーすんだよ!!!」
鶴橋くんはすごく小さな声で、辺りを見回しながら鈴木くんを叩く。
「ちょっとくらい気づかせたほうがいいって。
文化祭なんて、チャンスだぞ?めちゃくちゃ」
僕はあまり話についていけていない。
鶴橋くんと真由美さんの間になにかあるのかな?
鈴木くんの言葉に鶴橋くんは首を振って、ねーよと呟くと項垂れてしまった。
「そういえば、佐藤は去年なにやったの?」
「…クラスの出し物?」
「そ。」
去年は…、
勉強に集中してたからあまり濃い記憶がない。
確か…、拙い記憶を必死に手繰り寄せた。