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センシティブ♥ボーイ

第6章 キスしたらさあ

【坂本side】





「キスしたらさー、もう付き合ってんじゃねーのー?」

「……」



2時間ほど前から、ずっとこの調子だ。
金髪のいかついこの生徒は、結構ピュアな泣き言をいっている。


――――ここ、保健室なんだけど。

俺も一応仕事あるんだけど。




「授業に出てこいよ。
こんなところでサボってないで。」


一応先生として注意をすると、むすっとして睨まれた。



「サボってねーよ。
今な、俺は坂本に、大事な大事な人生の話をしてんだよ」

「何が人生だよ。
……キスごときで。」

「キスごとき…?!
お前からそんな言葉が出るとは思わなんだよ」


どんなイメージだったんだよ俺は。




「で?その子に振られたわけだ?」


仕方がないから、話を聞いてやることにした。



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