センシティブ♥ボーイ
第6章 キスしたらさあ
「顔、真っ赤っすけど。兄さん」
「う、うるせーよ!!ていうか、いつ俺が好きなんて言ったんだよ!!」
「言っただろ?好きじゃなきゃ、キスしねーって。」
「お、俺が…?!いい、言うわけ…」
聖司の顔は真っ赤っかだ。
今まで自然に流していたけど、これは凄いことだ。
この高校に入ってから、聖司に好きな奴なんて聞いたことない。
大体、キスしたら付き合うっていうピュアな考えなら、好きじゃなきゃ付き合わないだろ。
好きだろ。
完全に。
ここに来て、認めないかね。
「どこが好きなわけ?」
「だ…からっ好きじゃねーって…」
素直じゃないなあ。
よし、質問を変えましょうか。
「どこが可愛いの?」
「…!!
もうさ!なんかさ…全部なんだよ。すぐ泣くしさ、メガネなんて外したら、クリクリした目しててさ、肌は白くて綺麗だし。
可愛く鳴くしさ。」
「え…鳴く?」
「え…?
あ、いや、泣くだよ!涙の方っ」
セックスの方だな。