センシティブ♥ボーイ
第1章 僕の秘密
危なかったぁ。
ホッとして力が抜ける。
体育館を脱出できて、やっとドキドキしていた心臓が収まってきた。
シミが鈴木くんにつかないか心配になったけど、一回イっただけだから大丈夫なはず。
「お前、大丈夫か?」
「あ…ありがとう…っ鈴木くん」
鈴木くん優しい。
こんなに僕を気遣ってくれるなんて。
今まで、金髪でいかついからって怖がったりしてごめんなさい。
心の中で謝った。
すぐに保健室に着いて、ドアの前で降ろしてもらう。
急いで保健室に入ると、
保健の先生は会議に行っていないみたいで取り敢えず休むふりをしてさっさとティッシュで拭いて着替えてしまおうと思った。
けど、鈴木くんは心配してくれているのかベッドまで付いてくる。
「も、もう、ここで大丈夫…ありがとう、鈴木くん…」
「お前、本当に平気か?」
「う、うん…っ昨日寝不足だっだけだから…っ」
嘘をつくのも罪悪感が酷くて、早めに話を切り上げてベッドのカーテンを閉めようとした時。