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俺の愛した女

第14章 俺と旦那の対峙

彼女の旦那と約束をした日がやってきた。

仲良く食事なんて必要ない。
旦那が用意したのは、駅前のビジネスホテルの一室だった。

「初めまして野上さん」

これが…みなみの旦那!

冴木英治と名乗るその男は、顔はまあまあ整っていて、仕事もできそうな雰囲気だ。
その服装を見ただけで、金銭的にも余裕がありそうだ。

だから何だ!俺は気持ちでは、こいつには負けない!

冴木は単刀直入に言う。
「妻と別れてもらいたい」

俺は何も答えない。

「黙秘ですか?それでもいいが お前達がしてることは犯罪だ」

そのセリフから始まり、こちらを追い詰める証拠は全て揃っていること。
弁護士に相談もしていて、いつでも訴訟をする準備も整っていること、
離婚には応じない考えを語った。

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