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俺の愛した女

第18章 俺の日常

確かに間違いなく、見慣れた彼女の字で書いてあった。

書かされているのかもしれないと思ったが、
彼女がこの街を出る時に志織さん宛に投函された手紙に同封されていたと言う。

志織さん宛には体を気遣う内容と、同封の手紙を俺に渡してほしいと内容だったと言う。

みなみ…

俺を騙していたのか?
必死な俺は滑稽で面白かったか?
演技であんな笑顔を見せたのか?
毎日嬉しそうに装ってたのか?

みなみお前は、正真正銘の大女優だ!

部屋に辿り着くと、迷うことなく彼女の部屋に向かった。

彼女ために用意した寝具。
彼女のために選んだカーテン。
彼女と共に増えた荷物。

それらを全てゴミとして纏めた。

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