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俺の愛した女

第18章 俺の日常

それからの俺は、とにかく夢中で働いた。

彼女のことを払拭したかったのと、残った借金を清算し
新しいスタートを切りたかったからだ。

女が苦手だった俺は、すっかり女嫌いになっていた。

言い寄って来る女が全て、敵キャラに脳内変換され
HPを予想して、
毒を吐き散らしライフ0に追い込んでいった。

彼女がいなくても俺は生きている

彼女に嫌われたくない。
彼女がいなければ俺は屍も同然だ。
彼女との繋がりがあるから頑張れる。

そんな風に思っていたのに、案外平気な自分に驚いていた。

彼女が俺の前から去って行ってから2ヶ月。
彼女と過ごした日々と同じだけの時間が流れていた。

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