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俺の愛した女

第21章 彼女と共に

「痛いし辛いし悔しかった」目に涙を溜めている。

「そのせいで罪のない命を殺してしまった」
ハラハラと涙が落ちる。

「奴の子供じゃないな」
「あの子はみなみの子供だ だから俺の子供でもある」

そう言って彼女の手を引き近くの寺に行き、
水子供養地蔵に手を合わせ線香を手向けて来た。

「地蔵は母親だから安心して任せよう
また会える日までな!」俺決まった?

彼女は泣きながら微笑んだ。どっちだよ?
器用な女だな…

「ありがとう陽ちゃん」
そう言って腕を組んでくる。

当たり前のことに感謝するなよ。
喜ばれるのは素直に嬉しいけど…
正直胸が当たるから違う意味でも嬉しい。

俺は不謹慎な男だ…

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