テキストサイズ

俺の愛した女

第21章 彼女と共に

足音が聞こえる。
ガチャ
鍵を開ける音がして電気を点ける。

「えっ?」彼女の驚く声を合図に
俺は潜めていた状態から立ち上がり彼女に箱を差し出す。
「俺と結婚してください」
涼太さんにアドバイスしてもらい、彼女の好みそうな指輪を俺が選び用意していた。

ダイヤモンドではない。2人の誕生石をあしらった婚約指輪だ。

「本当にいいの?私バツ1だよ?」
何を言うんだよ?バツが何個付いててもお前がいい。

「赤ちゃんできないかもよ?」
それは授かり物だから絶対とかないだろ?
子供が欲しくて結婚したいんじゃない、お前と共に生きて行きたいからだ!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ