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俺の愛した女

第5章 秘密の恋愛

彼女が改札口を抜け、こちらを見て小さく手を振る。

それに応えてから、彼女の背中が見えなくなるまで目で追っていた。


俺は泣いていた…


別れを告げられたわけでもない、とても愛のある時間を過ごしたと思う。

だけど、彼女が帰って行くことが、彼女と離れることが、酷く悲しかった。


しかも彼女が帰るのは旦那のところだ…

仕方ないことなのはわかってる
だけど、他の男の元になんて帰したくなかった。

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