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俺の愛した女

第6章 深まる関係

「みなみ」
彼女が顔を上げる。まだ涙がこぼれている。

「みなみ
俺達は恋人同士だ それ以外に何もない
余計な心配したり悩んだりするな」

そうして彼女が落ち着くまでずっと抱きしめながら背中をさすっていた。

そのうち彼女は泣き疲れて眠ってしまった。

初めて見る彼女の寝顔は明らかに泣いた後の涙でぐしゃぐしゃの顔だけど、とても愛しかった。

彼女を起こさないように、布団に寝かせて髪を撫でる。

さっきの彼女の言った言葉が耳に残る。
【俺達は世間で言う不倫関係】

俺は正直、全く気にならないと言ったら嘘になるけど、
彼女との関係の方が大切だった。


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