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俺の愛した女

第6章 深まる関係

抱きしめていた腕を緩めて彼女にキスをする。

触れるだけの軽いキスだ。
彼女の暗い顔が気になって仕方ない。
何か不手際があったのだろうか?内心オロオロしている。

「みなみ?どうかした?」
突然彼女はボロボロと涙をこぼして泣きだした。

「陽ちゃんが好き 会いたかった
でも…でもね?私達の今の関係って不倫だよね?
私のせいで陽ちゃんをそんな関係にしてるのが申し訳なくて…」

そう言って彼女はワンワン泣きだした。

確かに世間様には許してもらえない関係なのであろう。
だけど、人を好きになるのに許可なんかいらねぇだろ?
世間の許可なんて関係ねぇだろ?
好きになった人に旦那がいただけだ。

非道徳なのもわかってるんだ。

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