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初カノはエロうさ

第3章 変態彼女にお仕置きを

ひどく切なくて、胸が苦しくなる。だけど、心の奥は満たされたような幸せな気持ちになって。俺は、寝息を立てるうさこの隣に横になった。


「俺も寝るから。帰れよ」

深雪に声を掛ければ。

「えー?クソババアは明日まで帰らないんでしょ? もう一回しない?」

全裸の深雪が、俺の上へと跨る。


ああ、そうだった。

明日の昼前にはうさこを連れて家を出ないと、母親と鉢合わせたらマズイ。

頭の中の考えを纏めることが出来ず、重たくなる瞼を下ろした。


「他人の母親をクソババアとか言うなよ」

何気なく返した俺の言葉に、

「小さい翼を放置しては男の元に走って、男連れ込んで。挙句、息子の前でも男とヤっちゃうような女なのに?」

怒りの混じる深雪の言葉の奥に、俺への優しさを感じて思わず目を開いた。


「……今は別に気にしてない」

強がりでもなんでもなく、今は ”それが自分の母親なのだ” と受け入れられる。

それに、

「俺だって、うさこの前で……っ」

全裸で抱き着く深雪を抱き締める、全裸の俺。

自分も間違いなくその血を受け継いでいると……笑えてくる。


「自分を落としてまでうさちゃんを満足させたいんだ。そんな ”つーくん” は、なんでうさちゃんをバージンのままにしておくの?」


なんで……?

うさこのそこは本当に綺麗だから…

穢れを知らない、汚すべき場所ではないから…

だけど……

黙り込む俺に、

「なんとなく、翼の考えてることはわかるよ」

と深雪はため息を吐き出し、俺の上から下りた。


「うさちゃんも翼も、そのうちお尻じゃ物足りなくなるよ」

ゴロンとベッドに横になる深雪。帰る気はないらしい。


「そう、かもな……」

スヤスヤと寝息を立てるうさこを深雪と共に見つめる。

物足りない……それは、そのうちじゃなくて、もう既にそう感じている。きっとそれは、うさこも同じ。

理屈とか、理性とか、そんなものストッパーにもならなくなるかもしれない。うさこへの気持ちに気付いた今なら尚更だ。

(難しいことは明日考えよ……)

うさこの寝顔を見ていたら、いつになく心が穏やかになる。

いつもは浅い眠りの時間も、うさこが隣にいれば…

俺はいつの間にか、本当に久しぶりに熟睡していた。



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