無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

嫌だ！
嫌だ！嫌だ！！
痛いよ・・・
ごめんなさい
言うこと聞くから許して・・・



「っーはっ！！」


心臓のうるさい鼓動が耳に響く。
時おり見る幼い日の思いで。
思いでと言っても良いものではない。



「また・・・もう嫌だ・・・。こんな、生活。黒・・・
僕は・・・」


天井をあおぎ言葉を出しかけたときだった。
ベッドと簡易的なシャワー室だけの暗く冷たく閉ざされた部屋の扉は音をたてて開き、その隙間から覗く人の顔は先程夢の中で自分を痛めつけていた人物。
その人は部屋にはいるなり大声で俺に話しかけた。



「白兎！お客様だ！支度をしろ！」

「・・・はい。社長。」



僕は短く答え髪を整え部屋を出た。ま、髪なんて直ぐに乱れるんだけど・・・
身だしなみってやつ？