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未定

第8章 答え

「もういい。
待ってるやつがいるんだろ?」

「うん。」


久々に笑った顔を見た。


「その金持って帰れ。」

「え?…」

「響から受けとりたくないから言ってるんじゃない。それは響が働いて得たものだろ?なら、今響が思ってる相手に使ってやれ。」

「陽人…」

「あと、今度響を助けた相手を紹介しろ。
それと、白とも仲良くしてやってくれ」


先程から響と俺を交互に見ては俺になにか言いたげな白から察するに相当気に入ったみたいだからな…


「陽人。
ありがとう。必ず紹介するね。
あと、白もありがとう。」

「ひーちゃん!またお話ししようね!」


白にそう言われニコッと笑う響はなんだか懐かしくずっと心の奥にあった怒りを溶かしていった。

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