I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第8章 二人の間で
拓ちゃんはずっと約束を守ってくれていたのに
守っていなかったのは………私の方。
拓ちゃんの気持ちを今になって知るなんて。
どうしてもっと早く言ってくれなかったの?
また気持ちが揺れ始める。
課長と出会う前だったら---…。
アドレスも番号も交換したのに
手紙のことをスルーして“当日よろしくね”なんて白々しく連絡することもできなくて
拓ちゃんと課長…
どっちが好きかなんて
わからなくなっていて………
二人に対して
曖昧にしている私は
最低で、ズルい女だ。
拓ちゃんからは前日
“明日楽しみに待ってる”
それだけメールが入った。
私は
“上司と一緒に行くのでよろしくお願いします”
と返信をした。
今回は仕事なんだから冷静に、と自分に言い聞かせながらも
拓ちゃんにもう一度会うことで
自分の気持ちを
はっきりさせたいと思っていた。