I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第8章 二人の間で
「っていうか
私まだ、ペンションの名前も住所も
何一つ言ってませんでしたよね?」
「ペンションの名前は亜子が撮った写真で見たし
住所は…一人息子から送られてきた小包に書いてあったろ?
電話番号だって………」
………!?
「まさか、その番号に掛けたんじゃ…」
「まさか…ちゃんと調べた」
………良かった。
だって、あの番号は拓ちゃんの自宅の番号だもの。
いや、良くないか…
いったい誰が電話に出たんだろう…。
「ペンションの名前………いい名前だよな」
“約束の場所”
「はい…。
あのペンションを訪れる家族や恋人、友人同士…もちろんお一人様にも
また来るね、って
約束してもらえるような
思い出の場所にしたいって………
おじさんが言ってました」
「………そうか。
あの星空といい、ペンションといい
………楽しみだな…」
………楽しみ、か…。
拓ちゃんに
どんな顔して会えばいいんだろ…。