I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第8章 二人の間で
「写真で見るよりずっといいな~
やっぱり俺の方が上手く撮れそう」
急に仕事モードに入る課長。
「それじゃあ後でお手本を見せてくださいね?」
まずは挨拶に行かなきゃ…。
駐車場に車を止めて
降りた時だった---
「亜子~!!」
………!!
拓ちゃんが…
あの日と同じように畑の中から走ってくる。
今日の眩しい太陽と同じくらい
キラキラした笑顔で
大きくブンブンと手を振りながら。
その瞬間
あの手紙のことなんか忘れてしまって
「拓ちゃ~ん!!」
大声で呼び返していた。
きっと、課長の前で初めて口にした
“拓ちゃん”
そのことに気付くまで時間はかからなかった。
課長の気持ちは
表情からは読み取れなかったけど
「……課長、彼が…」
まだ少し遠くに居る
拓ちゃんのことを紹介しようとした時
「藍星………拓…だろ?」