I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第8章 二人の間で
“住所は…一人息子から送られてきた小包に書いてあったろ?
電話番号だって………”
住所も番号も…名前までも
覚えていたんだ…
「名前………
あの日から…頭から離れなくて」
課長は寂しそうに笑った。
どんな想いで今日ここに一緒に来たの?
どんな想いで“俺も一緒に行く”って言ったの?
「こんにちは~、初めまして…」
私達の正面に辿り着いていた拓ちゃん。
「どうかしたのか?」
「ううん、なんでもない
今日はよろしく」
「おう」
拓ちゃんは、いつもと変わらない…。
「申し遅れました。
わたくし日向海翔といいます。
今日はよろしくお願いします」
課長は拓ちゃんに名刺を差し出した。
拓ちゃんは名刺を受け取り、それをまじまじと見る。
「へえ~、海に翔で“かいと”さんかぁ
格好いいですね~」
課長に見せた笑顔も
キラキラしていた。