I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第8章 二人の間で
メールで済ませたのは、一緒に居る課長に気を遣わせないためだ。
「ごめん、お母さん…」
「一度顔出しなさいっ」
電話は…切れた…。
「お母さん怒らせちゃダメよ?亜子ちゃん。
早くいってらっしゃい?」
お母さんの大音量は漏れていたらしい…。
「課長…ちょっと行ってきていいですか?」
「あぁ…なんか悪いな…」
やっぱり課長…困った顔してる…
「全然っ、気にしないでくださいね?」
「俺、車で待ってるよ…」
そう言って立ち上がろうとした課長を
「海翔さん、もう少し…
俺と話しませんか?」
声を掛けたのは、拓ちゃんだった…。
「…そうだな」
そう返事をする課長。
二人の雰囲気に戸惑いながらも
私はペンションを出た。