I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第8章 二人の間で
「お母さん、前は拓ちゃん推しだったけど
今は……
亜子が本当に好きな人と幸せになってくれたらそれでいいと思ってるから」
………お母さん…。
「だって、大事な一人娘の
たった一度の人生だもの」
角はもう見えなくなって、優しいお母さんに戻っていた。
「だから、お母さんには嘘をつかないで欲しい…。
亜子が誰を選ぶことになっても
たとえ、お父さんが反対しても
お母さんだけは…
味方になってあげるから」
「………うん、ありがとう」
「あ、そうだ。
今晩…
課長さんにもうちに泊まって行ってもらえばいいじゃない」
………!!
急に何を言い出すの?!
それは絶対に言わないリストに入っていたのに
「でも、お父さんが……」
「亜子の上司として、よ。
もちろん、亜子は2階の自分の部屋で寝て
課長さんには1階の客室を使ってもらうから」
「急にびっくりするんじゃ……」
「大丈夫よ、亜子の上司だもの。
初めて会う、亜子の会社の人だし
歓迎するに決まってるわ」
私は……お母さんに押し切られる形で
課長を迎えにペンションへ向かった。