テキストサイズ

I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*

第8章 二人の間で



------------

--------



ペンションに向かう途中


課長と拓ちゃんが外で話しているのが見えた。




……何を話してるんだろう…。




二人は私に気付くと話すのを止めた。





拓ちゃんは……笑っているけど


課長は…笑っていない。






「亜子、大丈夫だったか?おばさん」



「うん…」





「望月……」



「え?あ、はい」



急に名字で呼ばれて、会社ではいつもの呼び方なのに


今は何故か違和感を感じてしまう。





「俺、一人で帰るから


亜子は泊まって来いよ…?」





悲しげな課長の瞳。



…一体、何があったの?




「あのっ、お母さんが


課長を連れて来なさいって…


課長も泊まって行きなさいって…」




「は?」




一番驚いたのは…拓ちゃんだった…。






「挨拶もしないで帰るのか、って


お母さん…怒ってる…」




…お母さんが作った台本通り、だ。



「でも急すぎるだろ?いきなり来ていきなり泊まるっていうのは…」



「連れて行かないと、私がお母さんに怒られるの…」











「…本当に、いいのか?」




「もちろん♪」





課長に早く笑って欲しくて


私は精一杯笑って見せた。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ