I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第9章 私の好きな人
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「あら、いい男♪」
お母さんの第一声だった。
「あの人に似てるわぁ~ほら~あの人…
誰だったっけ…」
どうせお母さんの好きな韓流スターでしょうけど
「急にすいません…」
「いいのよ、気にしないでゆっくりしてってね」
既に客室には布団が敷いてあって、お父さんの着ていない新品のスウェットも用意されていた。
予め、お父さんにも連絡を入れておいてくれたらしい。
お母さんは庭に出てバーベキューの準備を始めたところだった。
用意されている食材は牛肉にウインナー
アスパラ、とうもろこしにホタテ貝。
全部私の好きなものばかり。
「そろそろお父さん帰って来るから焼き始めましょうか?」
火を起こしてくれた課長にお母さんが声を掛ける。
私はお皿や箸を並べながら
課長を見つめていた。
課長は…どんな時も一生懸命な人。
私の実家でも汗だくになっている姿が
とても、いとおしく思えた。