I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第9章 私の好きな人
二人は会話に夢中で私のことは気にもしてくれない。
二人とも私のことすっごく好きなんじゃ無かった?
もう、いじけてやる…。
隣に居る課長とは反対側に顔を向けて
ウトウトしていた…。
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どのくらいそうしていたのだろう…。
「海翔君のご両親、仕事は何をされているんだい?」
話題が変わっていた…。
そういえば、両親のことも聞いたことなかったな……
そう思いながら体勢はそのままで
耳だけ傾けていた。
「僕……両親が今、どこで何やってるのか
知らないんですよね……」
……?
「あ……子どもの頃母親も父親も別に好きな人ができて
……離婚したんです」
……嘘…
「どちらも新しい家庭を作って……僕は最初母親と一緒に暮らしてたんですけど
新しい父親とうまくいかなくて
小学生の時に親戚に預けられました…。
でも、そこでもうまくいかなくて
中学卒業と同時に一人暮しを始めたんです」