I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第9章 私の好きな人
「海翔君は…いい男だな…
一人でよく頑張ってきたな…」
「一人では…無かったです。
バイト先の人とかいろんな人に支えてもらいましたし
今も沢山の人に支えてもらってます」
「そうか…
で、幸せにしてあげたい相手はもう居るのか?」
「……それが…まだ……」
…………課長…?
“居る”じゃ…無いの…?
今は上司として一緒に居るから?
それとも…私との将来は考えられないってこと…?
「それなら…うちの会社に
海翔君と同い年くらいの独身女性が居るんだが
紹介しようか?」
えっ!?
「だ、だめっ!!!」
あっ、グラスがっ!!
立ち上がった時に肘に当たって
グラスを落としてしまった。
芝生がクッションになって割れずに済んだけど
「なんだ、亜子
急にびっくりするじゃないか」
「……ごめんなさい」
「亜子、寝惚けてるの?
変な夢でも見たのね」
お母さんがすかさずフォローしてくれた。