I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第9章 私の好きな人
グラスを拾ったその時……
「こんばんは~」
拓ちゃんの声が耳に届いた。
あ、約束忘れてた…。
スマホも家の中に置いたままだった…。
「おう、拓も一緒に飲まないか?」
「いや、おじさんまた今度…
ちょっと亜子に用事があるから」
「なんだなんだ?
そういうことなのか?」
「お父さん、そういうことって何よ」
どうせ、ろくな想像していない…。
「もういいから早く行きなさい。
海翔君のことは心配しないで
お父さんに任せておけばいいから」
何故か嬉しそうなお父さん。
「それじゃ、おじさん
亜子借りてくね?」
「おうっ、拓になら朝まで貸してやるぞ」
「ちょ、何言ってるのよ!」
課長の前でそんなこと冗談でも言わないでよ…。
だって……
私は……
自分の気持ちに気付いてしまったから…。
拓ちゃんに…
はっきりと伝えなきゃ…。