I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第10章 初恋の結末
------------
--------
こんなこと……
するつもりじゃなかったんだ…。
強引に抱き締めたって……
亜子の気持ちが動かなきゃ、意味が無いのに…。
初めて海翔さんと会った時
亜子が海翔さんを見る瞳……
亜子が好きな人は……
この人なんだと悟った…。
「ごめん、亜子……痛かったろ?」
俺は亜子の手を離し、掴んでいた部分を優しく擦る。
「ううん……大丈夫……」
亜子を車の助手席に乗せて
再び思い出のあの丘を目指した。
車内はお酒の香りに包まれて
俺の知らない亜子のいい匂いがした。
「大分、飲んだのか?」
「え?臭い?」
「臭い……」
「ごめん……」
本当は凄く甘い匂いで
まだ経験の無い俺の男の部分を刺激する。
それを誤魔化すように冗談を言いながら
丘へと急いだ。