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I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*

第10章 初恋の結末


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車から降りると、まるでここに来ることを待っていたかのように


さっきまで隠れていた月が顔を出し、二人を照らす。




「綺麗な月……」


「ほんとだな……」




俺達は微妙な距離感で芝生の上に腰を下ろした。







「亜子……手紙、読んでくれた?」



「……うん」




明日になれば亜子は帰ってしまう。


海翔さんと一緒に…。





「どうしてもっと早く……素直になれなかったんだろうって……


後悔してる」




伝えるのは、今しかない。









「亜子……こっち、向いて?」





俯いていた亜子が


やっと、俺を見た。









「俺は、亜子が好きだ」




「……」




「亜子以外の女性に一度も興味を持ったことも無いし


この先死ぬまで亜子だけを想ってる。


亜子以外は……考えられない。




俺と……


結婚してください」




「……」






亜子が居ない未来なんて……



いらない。






「“約束の場所”を


亜子と一緒に……」


















「……拓ちゃん









……ごめん」

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