I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第10章 初恋の結末
亜子が“またね、拓ちゃん”と言ってくれたから
避けられることは無いだろう…。
声が聞きたくなったら
電話もできるし……
……俺はなんて女々しい男なんだ…。
自分の部屋に戻ってベッドの上に仰向けに寝転ぶと
まだ月が俺を見ていた。
俺は……海翔さんに
ちょっと、意地悪をしてしまった…。
亜子がおばさんに呼ばれて一人で実家に行った後…
俺と海翔さんは二人きりになった----
「俺、亜子からラブレターもらったんです」
「え……?」
切り出した内容に、海翔さんの表情は一瞬で変わった。
“子どもの時”っていうのをあえて伏せたんだから…。
「さっき、プロポーズしたって言いましたけど
俺達、結婚の約束してるんです」
「……そうか」
俺は……海翔さんが嫌いな訳でも
憎い訳でも無い。
ただ、亜子が好きなだけ。