I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第11章 好きと言えないまま……
「お父さんっ」
駄目だ…完全に夢の中だ。
「寒くないし、タオルケットでも掛けて
そのまま寝かせてあげたら?」
「…うん…」
課長が居なかったら、寝室まで引きずっていた所だった…。
そっとタオルケットを掛けると
お父さんが幸せそうに笑う。
「どんな夢見てんだろうな…?」
「ほんと…」
「いいお父さんだな…」
「うん」
課長にそう言ってもらえると、すっごく嬉しい。
「亜子のこと、想像してた通り
すっごく大事にしてる…」
「…うん」
「お父さんのこと、ずっと大事にしろよ?」
「え?
あ、うん…」
何だろう…
今、また課長との間に距離を感じたような…
「よし、それじゃ俺も休ませてもらうかな」
「…うん」
早く課長と二人きりになりたいな……。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
課長は客室へと入って行った。