I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第1章 遠い記憶~亜子編~
年が明けて、撮影の日は……
とうとう訪れてしまった…。
そして、里美姉さんの提案で撮影は放課後ではなく昼休みになった。
理由は、私が拓ちゃんのことを好きという確信があるらしく
なんでだか拓ちゃんが放課後すぐに下校しちゃうことを知っていた里美姉さんの勝手な決定事項だった。
もちろん私は告白する覚悟を決められないまま昼休みを迎えた。
里美姉さんが用意してくれた洋服は
私が選びそうもない、ノースリーブの袖にフリルが付いた白いシフォンブラウス
淡いピンクのレースが付いたフレアスカート
靴は少し大人っぽい白いヒールが低めのパンプスだった。
部室に鍵をかけて、外から見えないように窓には布を貼り付けて着替えをする。
その後は、背中まで伸びた髪をゆるく巻いてもらい
ナチュラルメイクをして、最後にピンクのリップを塗ってくれた。
全てが終わって里美姉さんが手鏡を渡してくれる。
「出~来た!私って天才♪
さぁ、亜子ちゃん早く見て見てっ!」
私は…ドキドキしながら
ゆっくりと鏡を見た…。
…………!!!
…………?!
こ、これが私?!
「どう?気に入った?」
「は、はいっ//これが私なんて信じられない…」
だって…言い過ぎかもしれないけど
テレビで見るアイドルより可愛いいんだもの…。
「よしっ、翔太達を呼ぼう♪」
そう言ってルンルンとしながら里美姉さんは翔太に“完了”と電話をしていた。