I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第11章 好きと言えないまま……
「……」
「……」
「……」
「おい、話したいことって何だ?」
口調は荒いけど
優しい目で私を見てくれている。
その瞳が……
私に勇気をくれた。
「私……拓ちゃんのことが
ずっと好きでした…」
「……あぁ」
「課長が最初に好きだと言ってくれた時も
まだ、好きでした…」
「あぁ、知ってる…」
課長はネクタイを緩めて
コップに残っていた水を飲み干した。
「でも……課長と出会って
少しずつ……
その気持ちが、変わっていきました」
課長の瞳は一度見開いて……
「私の中で……
拓ちゃんへの気持ちが……
過去のものになりました」
それから……
少しずつ目尻を下げていく…。
「私が……
今、私が好きなのは…」
その先を言おうとした時---
私のスマホが
テーブルの上で震え始めた。