I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第11章 好きと言えないまま……
課長は何も聞かずに自宅まで送ってくれて
私が喪服や着替えを用意すると、またバス停まで送ってくれた。
頬を静かに伝う涙を見て
車は運転させられないという
課長の優しさだ。
バスが来るまでの時間も、課長は一緒に待っていてくれた。
「仕事のことは何も考えずに
しっかりお別れしてこい」
「……はい」
「話の続きは帰ってきてから
ゆっくりしような?」
「……はい」
今、一番心配なのは
拓ちゃんのこと。
拓ちゃん……大丈夫かな…。
「亜子?」
優しく名前を呼んで
課長は私をそっと、抱き締めた。
「幼なじみとして……
拓君のこと、支えてやれ?」
……!!
「……課長ぅ」
課長の優しさが身に染みて
この人を好きになって…
本当に良かったと思った。