I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第12章 笑顔が消えた日
次の週末---
課長を自宅に招いた。
ある覚悟を決めて…。
「課長の好きなもの沢山作ったから
残さず食べてくださいね~♪」
「すんげー量のご馳走だな。
今日は何かのお祝いか?」
……お祝い……だったら良かったのにな…
「ざんねーん!
不正解です!」
泣かないように……
笑っていたい。
「罰ゲームとして
まずこれを毒味してください♪」
「……?」
「いいから食べてみて?」
躊躇する課長にぬか漬けを押し付けた。
戸惑いながらも口に含む優しい課長。
「……旨い」
「でしょ?
だってお母さんが作ったぬか漬けだもん」
「こらっ、からかいやがって…
まさか全部
お母さんが作った料理じゃないだろうな?」
「ん~、半分はお母さんだよ?
だってお母さんが育てた野菜、
沢山使ってるもん」
優しくてあったかい家庭の味を…
どうかこの先…
課長が沢山味わえますように…。