I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第12章 笑顔が消えた日
戻るって……
「仕事を辞めて……
そっちで暮らすってこと…だよね?」
「亜子が悩むのわかってて
こんな話してごめんね?」
「ううん……」
「だけど、何も知らずに
“約束の場所”が無くなってしまうよりは
話しておいた方がいいと思ったから……」
沢山の笑顔が溢れていた
みんなに愛されている場所。
私にとっても
大好きな場所だ。
無くなってしまうのは……
寂しい。
「お母さんはこれ以上は何も言わないけど……
後は、亜子の思う通りにして?」
「……うん」
私はその日からずっと考えていた。
拓ちゃんは……ずっと私との約束を果たすために
ペンションの仕事一筋で頑張ってきたんだ…。
拓ちゃんにとっても、大切な場所…。
本気で辞めたいなんて
きっと、思っていない。
このまま、拓ちゃんを……
放っておけない。