I promise you ~.:*この想い、永遠に.:*
第1章 遠い記憶~亜子編~
2人に言われるようにポーズを決める。
翔太も翼も“いいねぇ~”なんて言うから更に調子に乗っていく私。
要求されていないテレビや雑誌で見たことのあるモデルっぽいポーズまでやり出す始末。
私もしかして、本当にモデルに向いてる?
な~んて♪
久し振りにウキウキしていて
すっごく楽しくて…
すっごく笑っている自分がそこには居た。
もしかしたら……
今の私だったら……
拓ちゃんに好きって言えるかもしれない。
拓ちゃんに、“可愛い”って言ってもらえるかもしれない。
……ちょっとだけ……
期待してしまったんだ…。
ふと、
戸に貼ってあった布が落ちてしまっていて
そこから数人に見られていることに気が付いた。
その中には…
大好きな拓ちゃんも居て…
私を見てくれていた。
だけど---
拓ちゃんは…
笑っては居なかった…。
「拓ちゃん……?」
私の呼び掛けに
拓ちゃんは…
何も言わずに背を向けて
立ち去ってしまった…。