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正反対な百合の花

第1章 まるで漫画のような

私の名前は雛未陽乃(ひなみひの)。
なんと今日から中学3年生。

新しい学年ということは当然クラスも変わる。


靴箱で靴を履き替えているとふと後ろから誰かに肩を叩かれた。

「ひーのっ!おはよ!」

「はぐ!おはよ」

後ろを振り返ると私の親友の河崎育(かわさきはぐみ)がとびっきりの笑顔で待ち構えていた。

「はぐ、今年もクラス一緒だね」

「だね!本当陽乃がいなかったらどうしようかと思ったよ」

はぐというのは育のこと。
友達になった日から私は育のことをはぐと呼んでいた。
はぐは中学校を入学してからすぐにできた友達。


新学期に胸を膨らませながらはぐと新しい教室に向かって行った。

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