えっちマンション契約
第2章 301号室
「おいしそう、いただきます。料理も管理人さんが作ってるんですか」
「いんや、あいつは料理なんかしねえよ、こういうのが得意な住人がやってんだよ」
朝食はバイキング形式になっていて、パンやオムレツなど洋食系の料理が並んでいる。
他の住人も何人か来て食べている。
「おいしい!でも、お庭も住人が世話してるし料理も……、管理人さんて何やってるんだろう」
「あー、あいつはロクなことしてねえよ。家賃払えなきゃすぐ追い出すしよ、家賃回収と女の子を1番に食うこと、ぐらいだろ」
「……今までも、こんなことしてたんだ……」
「柚香、あいつにだけは惚れるなよ」
「惚れるわけないじゃないですか、あんなひどい人」
「そっか、大体あいつに持ってかれちゃうからなー、柚香は大丈夫だな」
(やっぱり竜司さんも……してたのかな、前に住んでた女の子と)
「ほら、早く食わねえと学校遅れるぞ」
気のいい笑顔。
八重歯がちらっと見える。
「はいっ」
「バス停まで行こうぜ、どこの高校だ?」
「……高校です」
「そか、俺は……大、バスケサークルをやってる」
「そうなんですね」
竜司とバスを待つ。
人のよさそうな照れた笑顔に、柚香は安心しつつあった。
高校
入学式
バスで20分の所に柚香の高校がある。
クラス表を見て教室に向かう。
「柚香!」
「亜美ちゃん、同じクラスだね、嬉しい」
「朔弥も同じクラスだよ」
「えっ、サクちゃんも……」
朔弥は幼なじみだ。
中学の頃付き合った事もあるが、お互い照れくさくて、避けているうちにクラスが離れ自然消滅した。
「ゆず……」
「さ、サクちゃん、久しぶりだね、一緒のクラスだね、よろしく」
「よろしくな、ゆず」
久しぶりに見る朔弥は、背も伸びて声も低く、大人びて見える。
「サクちゃん……かっこよくなってる」
「復縁ってのもアリでしょ、柚香」
「何言ってんの」
初体験を経験した柚香には、甘い思い出の中にいる朔弥が遠く感じる。
「いんや、あいつは料理なんかしねえよ、こういうのが得意な住人がやってんだよ」
朝食はバイキング形式になっていて、パンやオムレツなど洋食系の料理が並んでいる。
他の住人も何人か来て食べている。
「おいしい!でも、お庭も住人が世話してるし料理も……、管理人さんて何やってるんだろう」
「あー、あいつはロクなことしてねえよ。家賃払えなきゃすぐ追い出すしよ、家賃回収と女の子を1番に食うこと、ぐらいだろ」
「……今までも、こんなことしてたんだ……」
「柚香、あいつにだけは惚れるなよ」
「惚れるわけないじゃないですか、あんなひどい人」
「そっか、大体あいつに持ってかれちゃうからなー、柚香は大丈夫だな」
(やっぱり竜司さんも……してたのかな、前に住んでた女の子と)
「ほら、早く食わねえと学校遅れるぞ」
気のいい笑顔。
八重歯がちらっと見える。
「はいっ」
「バス停まで行こうぜ、どこの高校だ?」
「……高校です」
「そか、俺は……大、バスケサークルをやってる」
「そうなんですね」
竜司とバスを待つ。
人のよさそうな照れた笑顔に、柚香は安心しつつあった。
高校
入学式
バスで20分の所に柚香の高校がある。
クラス表を見て教室に向かう。
「柚香!」
「亜美ちゃん、同じクラスだね、嬉しい」
「朔弥も同じクラスだよ」
「えっ、サクちゃんも……」
朔弥は幼なじみだ。
中学の頃付き合った事もあるが、お互い照れくさくて、避けているうちにクラスが離れ自然消滅した。
「ゆず……」
「さ、サクちゃん、久しぶりだね、一緒のクラスだね、よろしく」
「よろしくな、ゆず」
久しぶりに見る朔弥は、背も伸びて声も低く、大人びて見える。
「サクちゃん……かっこよくなってる」
「復縁ってのもアリでしょ、柚香」
「何言ってんの」
初体験を経験した柚香には、甘い思い出の中にいる朔弥が遠く感じる。