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えっちマンション契約

第12章 花咲類の片想い

学校から帰った柚香は、屋上の庭園に散歩に行くことにした。


(毎日毎日Hばっかりなんだもんっ、癒されたいよ〜)


エレベーターに乗る。


薄暗い庭園。
ところどころライトで照らされている。


(もっとしょっちゅう来れば良かった)


「きれい……」


薔薇のアーチ、ブルーベリーのツタ、整えられた美しい庭。



その中にひとり佇むきれいな男性。
シルバーの髪がライトで光っている。
庭園の中に立っている姿は絵のようだ。
思わず、うっとりと見つめると、目が合う。


「あ……」
「ん、柚香か」
「相変わらずきれいなお庭ですね」
「あぁ、俺がやってるからなぁ。本当に見せたいひとには見せられないけど、な」
「え……」


よく見ると、類はフラフラしている。


「類さんっ、大丈夫ですか」
「んー、飲み過ぎたんだよ、大丈夫大丈夫」
「あの、お部屋に戻ったほうが……」
「何?セックスの誘いか」
「違いますっ。酔ってて危ないからっ」

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