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えっちマンション契約

第12章 花咲類の片想い

「このルールを破ると罰金ですからね。退去したい場合も通常料金で1年分の家賃と違反金を払ってもらいます。……では、お幸せに」










「和哉としたいのか?」
「え、えっと……それは……」
「俺が命令すればできるぜ」
「あ、そっか……」
「……本人の意思とは関係無く、な」
「……」


ふと、朔弥のことが頭に浮かぶ。
付き合うとは言ってないが、セックスは繰り返している。
柚香は好きなのかどうかわからなくなってきているが、大切な存在だ。


「あのっ、彼氏……みたいな人とはどうなるんですか」
「……これからは彼氏とHするのも類の許可がいりますよ。無断で他の人とHしたのがバレたら……わかってますよね」
「そっか……わかりました」


(なんか……いきなり決まったから頭がついていかない。勢いで恋人になるって言っちゃったようなものだし)


和哉はそれだけ告げると庭園を出て行く。






「俺たちも戻るか。柚香から同じ部屋に住むから必要な物は持ってこいよ」
「はい」


(一緒に住むんだ……)


どの部屋も1人で住むには広く、恋人契約した男女が住める広さになっている。


「あの、類さん、彼氏とは別れた方がいいですか」
「うーん、……おもしろいから付き合ってろよ」
「おもしろいからって……」


(これからどうなっちゃうんだろう)


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