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えっちマンション契約

第14章 類の仕事場で……

「あの、モデルさん……ですよね。すみません、どんな服でもいいので貸してもらえませんか」
「私、モデルじゃないわよ。ただの、関係者の妻」


(やっぱりこの人類さんの好きな人だ。社長と結婚したっていう……)


「衣装でいいなら使ってないのを持ってきてあげる」
「ありがとうございますっ、助かります」


女性が持ってきた服を受け取る。


「本当に助かりました。ありがとうございます。無くなった時はどうしようかと……くしゅんっ」
「早く着ないと風邪をひいてしまうわ」
「あ……はい」


女性の用意した服は下着までサイズがぴったりだ。


「その服は返さなくていいから」
「はい、ありがとうございます」
「あなたの服……汚くて臭くてゴミと間違えられたんじゃないかしら」
「……えっ」


思わず耳を疑う。


(この人……まさか)


女性が微笑む。
吸い込まれそうな美しい笑顔。


(きれいなひと。きっと男の人ならすぐ好きになっちゃう。類さん……この人が好きなんだ……)



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