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えっちマンション契約

第1章 管理人室

「3階と4階は住居のみになってます。5階には大浴場もありますよ」
「すごい、大浴場、楽しみにしてたんですよ」
「そうですか♪楽しんでくださいね」

屋上に着く。
ちょっとした庭園のようになっている。

「すてき、管理人さんがこのお庭も管理してるんですか」
「ん〜んっ、僕はそういうの苦手っ、ここは庭の得意な住人が世話してくれてるんですよ」
「そうなんですね」
「ここでもいっぱい遊びましょうね」
「あ、はい」
「では、川崎さんのお部屋に案内しますね」




302号室

それが柚香の部屋だ。

白い壁に洋風のおしゃれな家具。
広い部屋。

「こちらですよ」
「すてきな部屋」
値段と全く合っていないのが不思議でたまらない。

「管理人の僕のキーは、全部屋開けれます、何かあったら開けちゃいますので」
「はい、わかりました」
「あと、入居したら1年は出ることはできません」
「聞いてますよ、こんないいとこ、出たいわけないですよ」
「そうですか、嬉しいなあ〜」

「あと、記入してもらう書類があるので、管理人室にお願いします」
「はい」


エレベーターで1階に降りる。
何人か住人とすれ違ったが、男性だけだった。

(本当に女性は少ないんだな)


「まあ、お茶でも飲んで下さいね、疲れたでしょ?」

管理人室に通される。

ソファーに座ると管理人は、ハーブティーを淹れる。
ハーブの香が部屋に漂う。


「……おいしい」
「でしょ?」


「ほんとに君みたいな可愛い子が入ってくれて嬉しいですよ、みんなも喜ぶと思いますよ」
「そんなことっ」

管理人、和哉は柚香の隣に座る。

そんなことないと言いかけて目が合う。
和哉はニッコリと微笑む。

(きれいな人……)

「川崎さん、このマンションの女の子はね」
和哉が柚香の髪に触れる。
髪を梳きながら首筋を撫でる。

「あの、管理人さん……」
「川崎さん、1人なんですよ」

擽るように和哉は柚香の耳に触れる。

それだけで、柚香は少し身体が震える。

(なんか、管理人さんの手つき、えっちな気がする、ゾクゾクしちゃう)

「それから、ね、ここに住む女の子は……」
「……あ」



和哉の唇が柚香の唇に触れる。
柚香が驚いて目を見開くのも構わず、和哉は唇を軽く噛む。

「んっ、か……んりにん、さんっ」
「クス、かわいい反応♪」


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