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俺は小春ちゃんを抱きしめたまま、押し倒した。

「ちょっと潤くん、離して！」

「離さねぇよ！」


やっとふたりきりになれて、こんなに近くにいて。

でも、全然通じない俺の思い。


「わからせてやる…！」


俺は、さっきつけた首筋の赤い跡めがけて再びキスをした。


「潤くん、やめて！」


小春ちゃんは俺の腕の中で暴れたが、俺は力を緩めたりしない。

それどころか、ますます力をこめて締め上げた。

小春ちゃんの首筋に、噛みつくようにキスをする。

俺の気持ちを、刻み込むように。

ただひたすら、首筋に吸い付いた。



「………？」



小春ちゃんが、急に抵抗をやめた。

一瞬、力を抜いた俺の腕から小春ちゃんは体をすり抜け起き上がると…



俺の頬めがけてキツいビンタを一発くらわせた。